【르変則】の壁を越えよう!簡単にマスターするためのステップ

文法
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「르変則」は韓国語の変則のひとつ

르変則とは、

用言の語幹の末尾が르のときに、現在形の-아요/어요(-です/-ます)や過去形の-았어요/었어요(-しました/-でした)といった아/어形の語尾を接続させると、用言の語幹の르がㄹㄹに変化することです。

例えば모르다(知らない)부르다(呼ぶ、歌う)という動詞や빠르다(はやい)といった形容詞が르変則を使う単語です。

르変則の文法構造をチェックしてみましょう。

まずは語幹が陽母音か陰母音か確認する

確認する部分は、用言の르の直前にある文字です。

例えば모르다(知らない)の場合、모르다の르の直前の文字を確認します。

모르다
・모르다の르の直前の文字はです。
・모の母音はなので、陽母音であることがわかります。

もう一例、부르다(呼ぶ、歌う)を確認してみます。

부르다
・부르다の르の直前の文字はです。
・부の母音はなので、陰母音であることがわかります。

陽母音・陰母音についておさらいしたい方は『韓国語文法 陽母音・陰母音とは』をご覧ください。

陽母音・陰母音がわかったら実際に文章を作成しよう

ここからは、4つの例題をもとに理解を深めてみます。

例1) 모르다(知らない)-아요/어요(-です/-ます)を組み合わせてみましょう。

모르 + 아요/어요
(모르다から다を取り除く)

(※語幹) + 아요/어요
(모르다の르の直前の文字はなので陽母音)
(陽母音の後には아요を接続させる)
(語幹の後に、아요を接続させると語幹のㄹㄹに変化する)

모ㄹㄹ + 아요
(모ㄹがくっつきに変化)

+
(がくっつきに変化)

몰라요(知りません) 完成!

例2) 부르다(呼ぶ、歌う)-아요/어요(-です/-ます)を組み合わせてみましょう。

부르다 + 아요/어요
(부르다から다を取り除く)

부르(※語幹) + 아요/어요
(부르다の르の直前の文字はなので陰母音)
(陰母音の後には어요を接続させる)
(語幹の後に、어요を接続させると語幹のㄹㄹに変化する)

부ㄹㄹ + 어요
(がくっつきに変化)

+
(がくっつきに変化)

불러요(呼びます、歌います) 完成!

例3) 모르다(知らない)過去形-았어요/었어요(-しました/-でした)を組み合わせてみましょう。

모르 + 았어요/었어요
(모르다から다を取り除く)

(※語幹) + 았어요/었어요
(모르다の르の直前の文字はなので陽母音)
(陽母音の後には어요を接続させる)
(語幹の後に、어요を接続させると語幹のㄹㄹに変化する)

모ㄹㄹ +았어요
(모ㄹがくっつきに変化)

+ 았어요
(がくっつきに変化)

몰랐어요(知りませんでした) 完成!

例4) 부르다(呼ぶ、歌う)-았어요/었어요(-しました/-でした)を組み合わせてみましょう。

부르다 + 았어요/었어요
(부르다から다を取り除く)

부르(※語幹) + 어요/었어요
(부르다の르の直前の文字はなので陰母音)
(陰母音の後には었어요を接続させる)
(語幹の後に、었어요を接続させると語幹のㄹㄹに変化する)

부ㄹㄹ + 었어요
(がくっつきに変化)

+ 었어요
(がくっつきに変化)

불렀어요(呼びました、歌いました) 完成!

構造がわかれば르変則も怖くないですね。

르変則が適用される単語を確認しよう

르変則が適用される用言は、

  • 모르다 (知らない)
  • 부르다 (呼ぶ、歌う)
  • 마르다 (乾く)
  • 오르다 (上がる)
  • 흐르다 (流れる)
  • 고르다 (選ぶ)
  • 자르다 (切る)
  • 서두르다 (急ぐ)
  • (배가)부르다 ((おなかが)いっぱいだ)
  • 빠르다 (はやい)
  • 다르다 (異なる) などなど

語幹が르で終わる用言は、大体「르変則」を使用します。

르変則が適用される単語の例文をチェック

以下の例文で르変則による用言の変化を確認してみましょう。

  • 저는 이 만화를 몰랐어요.
    (私はこの漫画を知りませんでした。)
  • 문 앞에서 친구가 저를 불러요.
    (ドアの前で友達が私を呼びます。)
  • 많이 더워서 목이 말라요.
    (とても暑くて喉が渇きます。)
  • 계단으로 올랐어요.
    (階段で上がりました。)
  • 세월이 흘렀어요.
    (歳月が流れました。)
  • 백화점에서 화장품을 골랐어요.
    (デパートで化粧品を選びました。)
  • 머리를 잘라요.
    (髪を切ります。)
  • 우리는 서둘러요.
    (私たちは急いでいます。)
  • 배가 불러요.
    (おなかがいっぱいです。)
  • 저 학생은 달리기가 너무 빨라요.
    (あの学生は足がとても速いです。)
  • 이 작품은 내용이 달라요.
    (この作品は内容が異なります。)

르変則を使うと表現の幅が広がりましたね。

【例外】르がついた用言なのに르変則を使わない単語がある?

まなぶくん
まなぶくん

치르다(支払う)も語幹にがあるな…르変則なのかな…

フクロウ博士
フクロウ博士

じつは、例外で르がついた用言なのに르変則を使わない単語が複数あります。それらは、르変則ではなく「러変則」と「으変則」に分類されます。

一見とても難しそうですが、覚えると怖くないのでぜひ確認してみましょう。

①르変則ではなく「러変則」に分類される単語

르変則ではなく러変則に分類される単語は、

  1. 이르다(至る)
  2. 누르다(黄色い)
  3. 노르다(黄色い)
  4. 푸르다(青い)

じつはこの4つだけです!

러変則が適用される用言は4つだけなので、覚えておきたいですね。

②르変則ではなく「으変則」に分類される単語

르変則ではなく으変則に分類される単語は、

  • 따르다(注ぐ、従う)
  • 치르다(支払う)
  • 들르다(寄る) など

目の前の単語が르変則なのか으変則なのかわからなくなることは、よくあります。

르がついた用言に出会うたびに繰り返し変則の練習をすることで少しずつ覚えていきましょう。

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